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ほんまに京都人だけが知っている
「京都人シリーズ」の三作目。だいぶ文体が砕けてきております。
1作目から見ていくと、真面目な文化論から、おちゃらけて来ているのがわかります。
一作目は、無理やりな文化論チックな記述が多かったのですが、3作目はなんとも「素」の筆者がだべっている風の文体です。
そこがなんとも、おもしろいやら深いやら、不快やらで玄妙な一冊です。
おそらく、筆者「入江敦彦」のホントの文章というのは、こういうものだぁと思ってしまうでしょう。
結構、シニカルというか、現代文化と類推が効いていて、仏像マニアと萌えを交えて考察するのは、地元の人間の醒めた目だナァと膝を打ちました。
個人的におもしろかったのは町屋。
筆者も、西陣の住宅街の中にひっそりと町屋カフェができてるのを見て、驚いているのですが、わたくしも、「なぜこんなとこに?」と町屋カフェの不思議さに首を捻ったものです。
しかし、この「不思議」さをベースネタにして展開されるのが、この京都エッセイ。いってみたいナァと思う喫茶店の情報に当たるはずです。
−その他
学区は、そこで育ったものしかわからないものですね、ホント。「京都人」はこだわるけど、「よそさん」は全く理解できない代表例でしょう。それがわかった。
ホント、わからん。ほんま、よろしゅうおすなぁ。
< 作成日 2006/07/31 >
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