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数学を使わない数学の講義
「数学」の考え方をフルに生かした読みやすい数学入門書です。
なんといっても、数式が出てこないので、アレルギー体質の方にオススメできます。
学校教育の「答えのある」数学を批判して、計算するのと数学するのとは全く違うものだということが理解できるかと思います。
文化、外交、宗教、教育、論理・非論理、討論、仮説と実体。。。
本書は、数学についての本ながら、歴史についてもとてもよい考察を与えてくれます。
宗教戦争が起こるべくして起こること、凄惨になる原因。。。
ユダヤ人観。。。
雑学として、とても優れています。コレまでわかりにくかった諸所の問題が、スッキリします。個人的には、なぜユダヤ人が嫌われるかもよくわかりました。
数学的思考を多ジャンルにわたり考察していますから、途中で引っ掛かることなく、「数学とはこういう風に考えるためのツールなんだよ」という数学的思考の理由を理解できるきっかけになるのではと思います。
数学を何とかしたい、まさにそんな文系のための数学読本でしょう。
「数学」は、こういうものだったのかと、もう一度数学を勉強してみようかしら?と思える一冊です。
再度勉強するときは、絶対に「学校の数学」のやり方をするまいと思えるはずです。
こういう風に考えれるようになれば、おもしろく社会や事象を分析できるナァと、なんとも向学心に燃えてしまう一冊です。
論理学の初歩にも、たいへん有用かと存じます。
年頃のお子様にドウゾ。
< 作成日 2006/08/06 >
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