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「社会調査」のウソ−リサーチ・リテラシーのすすめ
多くの社会調査には「ゴミ」があると述べきった一冊。一読してみれば、作者の言わんとすることがわかります。
ほんと社会調査には多々ゴミがあって困ります。わたし自身、信じていたことがゴミ調査にもとづくものであったので、ビックリしました。
例えば、女性管理職の職場不満を記事にするなら、同じく男性についても調べねばならず、女性のみの調査で記事を作るのは、公平ではないし調査としてなっていないわけです。
女性管理職調査で4割が不満でも、男性管理職の5割が不満なら、恵まれていることになってしまいます。本書では、こうした欠陥・ミス・恣意的な「ゴミ」のたくさんのサンプルを入手できるかと思います。
学問的アプローチでありながら・論理的で歯切れもよいので、しっかり読めます。よく考えてみればたくさんの社会調査のおかしさの発見に繋がるでしょう。
この現代で生きる以上はどうしてもたくさんの情報に接しなければいけません。筆者の言うように、「ゴミ」かどうかさえ判別できれば下らないことで時間を使わずとも済みます。もちろん、社会調査にはゴミでない重要なデータを提供するものもあるのですから、このあたりの目利きは必要かと思います。
結構、目からうろこが落ちました。「社会調査」「アンケート」「ランキング」などの名札に隠れて、恣意的でそういいたいがためだけに行われる調査の存在を今のうちに知っておきましょう。
< 作成日 2009/12/23 >
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