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患者よ、がんと闘うな
本書で勉強になる点は、抗がん剤治療についてです。
筆者は、第1章「抗がん剤は効かない」にて、まさにタイトルどおりに抗がん剤は一部のがんにしか効かないことを明らかにしています。第1章を読んでおくだけでも、抗がん剤治療への確かな選択肢が増えるかと思います。
ちなみに、抗がん剤が目覚しく効くのは、悪性腫瘍、小児がん、急性白血病、じゅうもう腫瘍くらいで、メジャーな胃がんや大腸がん等のほとんどのがんには、生存率の改善等はないとのことです。
経済的な負担は大きくなるし、治療?の間は苦しく、しかも大半は事実上治らない(正確には抗がん剤治療をしても死亡率が変わらない)現実に驚きました。
第2章は「抗がん剤は命を縮める」ですが、これまた強烈なタイトルです。抗がん剤にてがんで死ぬ事は少なくなっても、その抗がん剤で、正確には抗がん剤の副作用にて死に到るというわけです。本書内ではデータや具体例を持って、いかに抗がん剤が過酷かを述べています。
ちなみに抗がん剤は毒ガスの研究によって生み出されたものとのことです。
がん治療の実態について、意外にショッキングな内容が書かれておりますので、是非とも一読を勧めたく思います。
がんのみならず、自分がどういう目的で、どのような理由で治療を受けるのか、医療について見直すきっかけになるかと思います。ほかでもない「わたし」が生きているという最も単純で動かしようのない事実を実感してください。
< 作成日 2010/02/20 >
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