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フジ子・ヘミング−我が心のパリ

ピアニスト、フジ子・ヘミングさんのパリについての思いを綴った一冊です。

フジ子・ヘミングさんの生き方を通してみる「パリ」といってもよいでしょう。

写真や絵が多くて、たいへんきれいです。

子供の芸術教育には欠かせないものになるかと思います。

読むだけでセンスが磨かれる。。。とは言いすぎでしょうが、明らかに美の世界に耽溺できそうな装飾・構成です。

ココロの澱を洗い流す文章です。

パリと音楽とその生涯の思い出の単調な綴りに、人が生きることの単純な事実と営みを読み取れれば、それでいいのではないかな、と思いました。


個人的メモ
「幸せというのは。。。今もっているもので得られるのよ」彼女にこのように言われると、おのれの物欲が少なくなりまっす^^

フト思いましたが、彼女の生涯は孔子の論語の「爲政第二」ママではないかと思いました。
吾十五にして学に志し三十にして立つ。四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳に従う。七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず。

パリを通して、ピアニスト、フジ子・ヘミングさんの内面の感性を読み取れます。ある「極み」があります。



書名    :フジ子・ヘミング−我が心のパリ
著者名  :フジ子・ヘミング/著
出版者  :阪急コミュニケーションズ
出版年  :2005.2


< 作成日 2006/06/23 >

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