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人生讃歌
美輪明宏さんと斎藤孝さんの対談集。それぞれの教養のバックボーンが垣間見えて、とても説得力に溢れる対談集になっています。
美輪さんは音楽、斉藤さんは小説や古典を対談中に引用しますが、それをキチンと章の最後やページ下に記述している、心憎い校正です。
個人的におもしろかったのは、「色」についてです。
紫色は、高貴な色でかつて、普通の人は身につけることができなかった、とのこと。
うーーん、と思いを馳せてみると、坊さんは紫の頭巾をつけていたとw
時代劇の悪い坊主も、紫の頭巾を着ていたのぅと思いつきました。
確か源氏物語のヒロインも「紫の上」であったな、、、などなどおもしろい発見がありました。
個人的な用途の適当メモ
常識と真理は違う
シェイクスピアのハムレット
坪内逍遥の古臭い訳のほうがおもしろくて臨場感がある。
中原中也「汚れちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる」
オトコはロマンチスト、オンナは現実的。
倒産した社長で自殺するのは男で、開き直るのは女。南無〜
美輪明宏さんと斎藤孝さんの異色のコンビなのに、何故だかかみ合っている不思議な一冊です。
教育・しつけの大切さ、伝統的な文化の力の威力、底力に小手先の合理性・効率性など吹き飛んでしまう爽快な一冊になっています。お子さんがいる方にドンゾ。
書名 :人生讃歌
著者名 :美輪 明宏 (著)/斎藤 孝 (著)
出版者 :大和書房
出版年 :2004.5
< 作成日 2006/03/24 >
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