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裁判のカラクリ
法律を学ぶに当たって読んでいただきたい、外道本です。
外道というと、ひどい言い方でしょうが、実際の現場の人の暴露本に近いものがあり、よりいっそう、法を学ぶに当たっての生きたヒントをつかめると思います。
法を学ぶに当たって、一番大変なのは、抽象的なアレコレを追わねばならないことでして、本書はその抽象的な法を「人の実際」を以って、粉砕してくれる頼もしい一冊かと存知ます。
タイトルもおもろいですわ〜。
人権が通れば道理が引っ込む、とはけだし名言でせう。
印象的なことばは、田中角栄の言です。
「わたしは法律というものを理解しているから」
理解しましょう。
個人的メモ
・ヤクザがやれば恐喝で、弁護士がやれば損害賠償請求。
・破産するにもカネカカル
・(離婚の)慰謝料の上限は500万円。
・一家の大黒柱が交通事故で死んだときの慰謝料、2600万円。
・養育費、一人当たり3万〜8万円
・財産分与は、2割から5割まで。
・日本固有の法規範。バタ臭い輸入翻訳法律。
・兄弟げんかを会社法で裁く。
・司法ギルド。グル。
代理人は、たとえ何があっても本人の利益を守る。
・・・検事、裁判官、弁護士同士で情報を回しあっているとのこと。たとえ、依頼人の秘密でも。
まなぶことはたくさんありますなぁ。
ひと言でいえば、痛快な法律読本です。法律入門者は読むべきです。偏ってますが^^;
書名 :裁判のカラクリ
著者名 :山口 宏/著
出版者 :講談社
出版年 :2000.05
< 作成日 2006/06/26 >
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