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やっぱり京都人だけが知っている
生粋の京都生まれの方が書いた、京都エッセイ。京都人というものの成り立ちが、とてもよくわかる一冊です。
観光事業、ブランド戦略、その他京都一般に対しての、ひねくれた視点が、たまらないですね。
一読すれば、あーなるほどという視点がたくさんあり、イケズぶりが随所に見れておもしろく読めます。とにかく、その他の京都本とは一線を画した仕上がりです。
庭、うどん、京都のラーメン、木、骨董、茶、パン、お寺、
雑誌やテレビで「作られた」京都のイメージに慣れ親しんだ人ほど、このエッセイは強烈におもしろいですよ。
京都のうどんは所詮汁物、こってりラーメンはエネルギーの源泉(なぜエネルギーが要るのかはよんでみればわかるかと^−^)、木と都の関係、庭園の成り立ちは他の京都情報を読む上で、上質の視点を与えてくれることでしょう。
「商売に茶道の精神を見出した」という視点は、個人的に非常な拾い物でした。
「あーそかそか」とひざを叩いたものです。
京都のエッセイ。京都人の独特の視点がおもしろい。
書名 :やっぱり京都人だけが知っている
著者名 :入江 敦彦/著
出版者 :洋泉社
出版年 :200204
< 作成日 2006/07/19 >
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