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佐賀のがばいばあちゃん
B&Bの島田洋七さんのおばあさまを書いた一冊。
おばあさまと過ごした佐賀での年少記です。
島田さんの生い立ち、おかあさまとの関係など、たいへんおもしろく読めます。
題名の通り、がばいばあちゃんなので読んでいてたいへん心が温まります。
「人生に必要なものは、おかね・モノ・酒・食べ物以上に、明るさと底抜けの元気があれば、それでじゅうぶんなのだ」と、おばあちゃんとのエピソードは、読者ご自身の生活の反省に繋がるかと思うのでございます。
本自体の構成には、すごく心に響く、いい部分と、衒いすぎた部分があってちょっぴり残念でございます。
感覚的な言い方なのですが、すっと御自分の思い出を描ききったほうが、すばらしい一冊になったと思っております。
それはそれ。本書はほろりとくる箇所は多々あり、おばあさまの人間としての完成度は、大変心に響くものがあるのでございます。
こんなおばあちゃんがいたなぁ、と懐かしく思ってしまう一冊。
生き方についてひじょうに示唆に富んだ本でございます。
おばあさまの生き方に触れると、自分の壁なんて自分が作っているものを悟ってしまうものであります。
本棚に一冊あれば、すごく良い情操教育になりましょう。
書名 :佐賀のがばいばあちゃん
著者名 :島田 洋七/著
出版者 :徳間書店
出版年 :2004.1
< 作成日 2006/03/26 >
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